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ハロウィン連載その後の2の後編(長い…)です。

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そんな訳で、真田は今日も努力をする。
「目を閉じて口を開けるだけだ。そんなに難しいことじゃないだろう」
「…理由を聞きたいんですけど、先輩」
身構えると、敬語になる嶋本に、真田は丁寧に説明した。
「目を閉じるのは、元々目に見えないエネルギーを感じる為には視覚を遮断した方がいいと考えたからだ。口を開けるのは、互いにエネルギーを送りだし、受け入れるイメージを持つ為だ。人工呼吸の時も口を開けていただろう。嶋本もコントロールが上達すれば口を閉じていても、エネルギーを吸収できるようになるだろうが、今はまだお互いに初心者だし、確実に成功した事例をなぞった方がコツを掴みやすいと思う」
淡々と自説を述べる真田に、嶋本は何かを言いかけるように口を開けたり閉めたりするが、結局有効な反論を見いだせなかったらしい。嶋本らしからぬ、ぼそぼそとした声で答えが返った。
「…わかった」
「よし」
早速顔を寄せると、同じだけ嶋本が下がる。
「…」
「…」
真田がじっと嶋本と視線を合わせると、嶋本は一時にらみかえしてきたが、やがて覚悟を決めたようにギュッと目を閉じる。一瞬遅れて引き結ばれていた唇がほどかれ、真田は嶋本を驚かせないように、そうっと唇を合わせた。
そのまま真田も目を閉じる。嶋本に言ったように視覚を取り除いたせいで、嶋本の気配がよくわかる。まだ緊張しているような身体と、真田の服を握りこむ手と、怯えの残る舌と、真田を信じられるかと迷う心と。
嶋本にも、真田が単なる同情や正義感で嶋本に関わっているのではない、と早く伝わればいい。
そうすればきっとあんな顔で泣きながら笑ったりしなくなる。
そんなことを考えながら、真田は嶋本の身体を手元に引き寄せた。

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…先輩、違う下心が満載な気が(爆笑) シマ、騙されてるよ!
いやまあ…センパイ的には「相手が嶋本だから」でオールオッケーなのですが(おい)
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ハロウィン連載その後の2です。

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

・エネルギーが極端に不足した状態で吸血鬼が他者に接触(あるいは接近)すると、相手のエネルギーを一気に吸収してしまう場合がある。力のコントロールが未熟な吸血鬼だと、相手が死亡する場合もある。
・親密な相手ほどエネルギーを吸収しやすい。親密な相手とはエネルギーの相性がよく、少量のエネルギーで効率のよい補充が可能。

訓練風景その2

真田の側にいて互いの身体が触れることに慣れ、最初の頃のピリピリした感じがかなり薄れてきた嶋本だが、未だ真田からエネルギーを摂取することはできない。
他者からエネルギーを吸収することに、嶋本は強い抵抗感があるらしい。
その理由を聞き出せたのは、つい先日のことだ。嶋本が吸血鬼の力に目覚めたのは高校時代だった。しかも当初は自覚もなく、疲れが抜けないことを不審に思うばかりで。
その日、体調不良から自室で寝ていたはずの自分がいつの間に繁華街に来たのか、嶋本自身、覚えていない。おそらくはエネルギーを求めて無意識に行動し…そして偶然触れた相手のエネルギーを吸いとってしまった。相手が死ななかったのは僥倖に過ぎない。
しかもエネルギーを吸いとられた相手はもちろん、エネルギーの相性が合わなかった嶋本も一種のアレルギー反応を起こして昏倒。突然倒れた嶋本達に周囲は騒然となり、嶋本はアルコールか薬物でもやっていたのかと疑われ―――薬物はやったこともやりたいと思ったこともなく、飲酒も喫煙も現行犯という意味では無実だったのだが―――噂と疑惑だけが一人歩きをした結果、嶋本が目を覚ました時にはすべては終わっていた。
…野球を失い、友人や家族と離れ、結局いらない力だけが残った。だから。
「…あんたもさ、あぶなくなったら、ちゃんと逃げろよ」
オレ、追わないから。一人でも頑張るし。
そう言いながら泣いている己に気付かず、テーブルに落ちた涙を見た嶋本は、酒をこぼしてもったいないと笑い、そのまま真田にもたれて眠ってしまった。
…嶋本が他人と関わるのに臆病になるのは当然だ。だからこそ、真田は嶋本の信頼が欲しい、と思う。

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

…次回は後編です。
遅ればせながらイ/ブ/ニ/ン/グを立ち読みしたんですよ…モ/テ/キ目当てに。
ハマるのとは感じが違いますが明るくライトに読めそうで、次回発売日にまた探してみようかな…と。隔週だから、週刊ほどすぐに店頭から姿を消さないだろうし(苦笑) でも…今回真面目に読んだのは、たぶんK/2の方(こら) 

「まさかの話」の3話をサイトにあげました。ハロウィン連載その後の2は次回あたり?にできれば…
「まさかの話」の2話をサイトにあげました~ …つまらないところで改訂するかどうか迷ってたんだけど、結局ブログ連載時のままで行くことに。
ハロウィン連載その後の2は、前後編になりそうな気配です(苦笑)

ハロウィン連載その後の1です。

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訓練風景その1

・吸血鬼は他者からエネルギーを吸収する。
・食事でもエネルギーは補える。ただしエネルギーそのものを吸収するより効率が悪いので、かなりの大食いになる。
・エネルギーが不足すると休眠する。意図的に代謝を落として休眠することも可能。心臓まで止まるので、他人に見つからないよう注意する。
・身体の一部が触れている相手から、エネルギーを吸収出来る。吸収しやすいのは手と口(接触・吸収する器官として誰もが違和感を覚えない)。

…自分の話を書き取る真田を見て、受験勉強の傾向と対策みたいだ、と嶋本は思う。
真田に言わせれば、そうやって自分たちの目標とその達成に必要な訓練内容を決めるのだというが。
なんというか…いたたまれない。
普通なら一笑に付されて当たり前の話を真剣に聞いてもらえることが―――嶋本を信じてくれることが嬉しい。
同時にその相手が真田であることが、何とも気恥ずかしくてたまらない。
なら真田以上に信用出来る相手がいるかと言われれば、詰まるしかないが。
「嶋本、もう少しリラックスしたらどうだ」
「…出来るかよ」
真田の部屋で二人して床に座っている―――ただし真田が、嶋本を後ろから抱えるようにして。
「手を握っていたらいろいろやりにくいと言ったのはお前だろう。これならお前の両手は自由だ」
…本当に、いつだって真田は正しい。仕方なく、もう一つ気になっていることを聞く。
「…いい加減、書きにくくないか、その姿勢」
正面に嶋本を抱えているから、真田は右方向にある机に片手を伸ばして、思い付いたことを書き綴っている。
「そうだな…勉強する時には向かないな」
そうしてその後、勉強用にと真田が提案した姿勢は、向かいあって机に座り左手同士を握るというもので。それ以上と真田が認める案を出せなかった嶋本はやむなくその提案を飲み。うやむやのうちに慣れてしまった自分に気づくのは、しばらく後の話。

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

…まずはこんな感じで、ぼちぼちと(苦笑)
10月からの我ながら呆れるほどの連続更新をちょいとお休みして、リフレッシュ完了(早っ) ま、古い充電池みたいなもので、早く充電できるけど、早く切れるんで…(こら)
さて、「まさかの話」の1話をサイトにあげました。ハロウィン連載その後編と並行して進行していく予定です~


30時間くらいあったらいいのになー…そうしたら増えた6時間から睡眠時間に3時間、妄想時間(え)に3時間使うのに。
いや、一日過ぎるのが長かった子ども時代が懐かしい(笑)
そんなわけで切実に(いやもうホントに)時間が足りず、昨夜アップできなかったハロウィン連載、第3話の6回目です。

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

嶋本が固まっている間に一方的に唇を重ねてきた真田は、やがて顔を離すとダイバーズウオッチを見ながら尋ねてきた。
「この間の人工呼吸と時間的にはほぼ同じだが―――エネルギーは取れたか?」
「バッ…カ言え…コントロールできねえって言ってんだろ」
「そうだな…前のように熱い感じがしなかった」
「…それは、取りすぎたエネルギーをあんたに返した時だよ」
「そうか、ではその前の人工呼吸の時に摂取していたのか。状況に気を取られていた可能性もあるが、特に吸いとられるような感じはなかったな…摂取量さえコントロールできれば、相手に気づかれずにエネルギーを吸収出来るんじゃないか?」
「あんた…何でそんなに熱心なわけ?」
「嶋本と勝負するのは楽しいし、いなくなられるのは嫌だ」
内容が単純だからこそ、ストレートに繰り出される言葉の連打に耐えられない。
間近で見上げる真田の顔が滲む。
「…バーカ」
一言そう押し出すのがやっとだった。
うつむいて顔を隠す。涙を拭いたかったが、両手は捕らえられたままだ。どうせ泣いていることはバレている。開きなおった嶋本は、目の前の真田のシャツに顔を擦りつけてやった。
真田は怒りもせずに、シャツの胸を提供している。
しばらくして、真田が言った。
「―――これからはバディだな」
耳と、真田の胸郭の両方から声が伝わってくる。
「よろしく、嶋本」
パートナーはごめんだけど、バディなら―――いいか。保/大/生なわけだし。
「…よろしくお願いします、真田先輩」
顔をあげて答えた嶋本を見下ろす真田があまりに嬉しそうに見えて、ひどく気恥ずかしい。わざとそっぽを向いてもわかる真田の笑う気配がちょっとくやしいけれど…そんなに腹は立たなかった。

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

…というわけで、ハロウィン連載の本編(え)は終了です。
このままではハロウィン期間には絶対に終わらないと、連載を見切り発車したのが10月25日。今日が11月10日。そういや、突発ネタもあったんだった…振り返れば、長いハロウィンでございました(礼)
でも、その後の訓練?編のネタがポロポロ落ちてくる(苦笑)ので、「まさか」や「もしも」をまとめつつ、ぼちぼちブログに乗っけていきたいな…と思ってます。
ここまでおつきあいいただき、ありがとうございました!
ハロウィン連載、第3話の5回目です。

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

「…わかってるんなら、もうオレに関わるなよ」
「―――嶋本」
真っ直ぐな眼差しが嶋本に向けられる。
「オレは死なない。この間も死ななかっただろう。それにオレはエネルギーというものはよくわからないが、体力や気力に近いんじゃないのか? だとしたら、お前がオレに勝てないところから推定して、たぶんオレの方がエネルギーの総量は多いぞ」
「…お前って本当に嫌なヤツだな!」
「そうか? だが嶋本もそう思わないか?」
そんなこと、考えたこともなかった。
「力をうまく使えないなら、使い方を練習すればいい。オレが卒業するまでに訓練する時間は十分あるだろう。それとも嶋本は、やる前から諦めるのか?」
「…バカか、あんた。オレ程度の知り合いの事情に付き合って、それで死んだらどうするんだ」
「死なないよ。試してみるか?」
「え?」
ひょいと唇を塞がれた。
(え?)
真田と触れている手と唇が暖かい。
(えぇえ?)

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

…どーしてもしたくなるセルフつっこみ。
「センパイ! この間、大丈夫だったからといって、次もオッケーという保障はありません!」
…ま、何事も勢いってことで(苦笑)
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