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ホワイトデー話、時系列「火照る」の2回目です。

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

入り口近くで立ち止まったままだと、何に気を取られているか一目瞭然。
慌てて踏み出した足は、我ながら日頃からは程遠いぎくしゃくっぷりだ。
買い物籠に機械的に商品を放り込みながら、空回りっぽい頭を何とか働かせる。
バレンタインデーの時点では真田とは付き合っていなかったから、プレゼントのやりとりなどもちろんしていない。
なのに「お返し」を買うということに、どうしても違和感がある。
「…」
だったら。
レジに向かう途中、ついでという風に、通りすがりの棚の商品を一つ、籠に落とす。
考える時間を稼ぐ為、つい不要不急の品まで籠に入れてしまったせいで、支払い時に札を追加する羽目になった。
店員の挨拶を背に、外へ出る。予想外に軽くなった財布と引換の買い物袋が重いが、嶋本の意識を占めているのは袋の隅に転がっているだろうチ/ロ/ルだ。
たった20円だけど、真田を恋人と意識しての初めてのプレゼント。
そう思うだけで頬の火照る嶋本が、どうやってチ/ロ/ルを真田に渡したのかは、真田と当のチ/ロ/ルだけが知っている。

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…でも、私はチ/ロ/ルはヌ/ガ/ーが苦手で、滅多に食べないのでした(笑)
我ながら甘すぎてびっくり!の「火照る」は、これにて終了です。
それでは、ここまでのお付き合い、ありがとうございました!
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時系列で「告げる」の後、「祈る」の前に入る、ホワイトデー話です。
バレンタインはロフトベッドネタだったので、まったく呼応していません(大笑)
いかに人生行き当たりばったりで書いてるかが、よくわかります…

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

「火照る」

それはふとした思いつきだった。

行きつけのコンビニの特設コーナー。
男性客を狙って、一月前とは売り場の色彩も違う。
今日の日付を思い出し、足が止まった。
バレンタインデーのチョコのお返しはクッキーかキャンディーかマシュマロか、なんて騒いだ時代が懐かしい。子どもたちのあまりの加熱っぷりに、学校でのチョコ受け渡し禁止令がでたほどだ。既に少年野球で頭角を現し、同年代の中でリーダー的存在(早い話がガキ大将だが)だった嶋本は、それでもちゃっかりチョコをもらっていたが。
誰かから渡されるかもしれないチョコに期待し、どきどきしたのは高2の冬が最後だ。
その後トッキューで真田と再会するまでに付き合った相手はいたが、胸が踊るようなことはなかった。
真田と同衾するようになっても、イベント事に何をする訳でもなく、したいとも思わなかった。
でも、今は。

好きだと言われ、好きだと返した。
それだけで、こんなにも意識が変わるものか。
青系統のはずのラッピングが、何故か目に眩しい。
バレンタインデーならともかく、ホワイトデーの売り場で男が買い物をしても、何の不思議もない。真田にプレゼントを贈ることも。
…だって今は、恋人なのだから。

(―――恋人)

その言葉の響きだけで、ところ構わずのたうちまわりたくなる。
この年になって、まさかこんなに恥ずかしい思いをするなんて思いもよらなかった。

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

続きは次回に…
「告げる」の4回目です。

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

その場で固まっていた嶋本は五十嵐の姿が消えてしばらくしてから、思い出したようにギクシャクと動き出し、席についた。
奇妙な沈黙の中、真田は嶋本を眺めながら五十嵐との会話を反芻していた。
脳裏に浮かぶのは、有と五十嵐がいた二年間。そこに嶋本が加わった二年間。卒業して五十嵐と嶋本と離れ、有を失い―――今はまた、五十嵐と嶋本がいる。
先ほど立ち去った五十嵐の、凛とした後姿を思い出す。
真田の怯えを暴き、有への思いを見せ、嶋本の前に真田を導いて、先へ進む姿を鮮やかに見せた五十嵐は、本当に女神の名にふさわしい。
有、お前の好きな人はすごい人だよ。
そう心の中で話しかけてから、口を開く。
「イガさんがうらやましい」
真田が思索にはまっている間、一人でグラスを傾けていた嶋本が、顔を上げる。
「何がです?」
「人前でお前にキスができる」
「な、なな何をゆうてはるんですか」
うろたえた嶋本の頬が紅潮する。
真田はテーブルの上に手を伸ばし、グラスの傍に置かれた嶋本の手にそっと指を触れ合わせた。
嶋本とバディを組んだ頃を思い出す。あの時も嶋本にバディを解消されるかもしれないことがこわかった。どうやら自分は嶋本に関してはなかなか成長出来ないらしい。
「嶋本には面倒をかけどおしだし、これからもかけるだろう。オレにはレスキューが一番で、お前と何の約束もできないし、結婚や子供のように形を残すこともできない」
嶋本は赤面したまま、日頃の俊敏さが嘘のように動きを止めている。
「嶋本が好きだよ。見捨てないでいてくれるか」
一気に告げた真田の前で、嶋本は何回か声のないまま口を開けたり閉めたりを繰り返し、それから顔を赤く染めたまま小声で呟いた。
「…いっぺんにいきなり言われると、いっぱいいっぱいです」
そんなふうにだけ返した嶋本は、触れ合う指を離そうとはしなかった。

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡
 

ビ/ク/ー/ニ/ャよりも、ホ/ッ/キ/ョ/ク/グ/マよりも、カ/タ/ツ/ム/リよりも、ヘタレな真田…メインシリーズなのに(苦笑)
以上で、「告げる」は終了です。
次が西/海/橋後の「祈る」のはずでしたが、ようやくまとまった途端すぐに西/海/橋では二人ともに気の毒すぎると思い直し、急遽ホワ/イト/デー話を「告げる」と「祈る」の合間に挿入することにしました。詳しい話中の時制とかは、えーと…気にしないで下さい(おい)
それでは、ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました!
…きれいでした(何の含みもなく)
では、「告げる」の3回目です。

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

飲みかけのカクテルの青い色から視線を外した五十嵐が、まっすぐに真田を見つめた。
「有を愛してるわ」
あの人が生きていようといまいと。
「…そうか」
五十嵐が微笑む。あの事故以来、憐れみと同情が時に無神経に五十嵐を傷つけたろうことは想像に難くない。
だが今、五十嵐が真田に向ける笑みは美しい。
「最初に真田君に言おうと思って」
「そうか」
「嶋のおかげよ」
「…そうか」
あの事故の当事者である真田にはできないことを、嶋本がやってくれている。
本当に嶋本には感謝してもしきれない。自分は嶋本に対する感情に名前をつけることもためらう男なのに。


「だからこれは私なりのお礼なの」
目顔で問い返しかけて、先程それで咎められたことを思い出し、
「何が?」
と尋ねた。
五十嵐の目は真剣だ。すらりと切り込む。
「嶋となら楽ね。妊娠も結婚もないわ」
一瞬呼吸を忘れた。
それが理由で傍にいるわけじゃない、と大声で抗議したい衝動を拳を握りしめることで耐える。
そんな真田を五十嵐は静かに見ていた。
「好きならそう言えばいい。私は、有とヘリを愛しているし、そんな自分を好きよ。あなたのおかげね、嶋」
五十嵐の視線に合わせて真田が振り返ったそこには、予想通り嶋本が立っていた
「…機長」
どこから聞いていたのか、立ち尽くしたままの嶋本に席を立った五十嵐が歩みよる。
「私たち、先輩なのに嶋には随分世話をかけているから。今日はお礼代わりにちょっとお節介…いつもありがとう、嶋」
嶋本の頬に軽くキスをして、五十嵐は歩み去った。今日は私がおごるわ、という声だけが残される。

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

脳内サブタイトルは「女神降臨」でした(笑)
続きは次回に…
「告げる」の2回目です。
昨日、切る箇所を間違えた…ので、今回は短いです。
 
>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

「そんなつもりはない」
そうでしょうね、と五十嵐が呟く
「何も言わないくせに、何も言わないことで、嶋を縛りつけているんだわ、私達」
しばらくの沈黙のあと真田は言った
「言葉は負担じゃないか? 職場ではバディで、上司部下だ。このうえ嶋本を拘束したくない」
「嶋が逃げる余地を残しているつもり?」
「いや、オレの為だな。そうしなければ、いざという時逃がしてやれない」
「だから何も言わないの?」
「…ああ」
「―――無責任ね」
「そう言われても仕方がない」
また沈黙がおりる。

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

続きは次回…
…停滞してる時系列を、ブログでやってしまおうかと思案→決行(ぎゃー)
あれもこれも片付いてから、なんて言ってると何時までたっても進まない気がするし(汗)
ま、メインシリーズのはずが停滞してたのは、日々の思いつきを消化するのに追っかけられてたのと、まともに書くのは初めて?の機長にドッキドキ(なにそれ)だったからですが。
そんなわけで、「告げる」スタートです。

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

告げる

店内のわずかなざわめきが波の音のようだと真田は思う。
静かに飲みたい時、量より質や雰囲気が必要な時、例えば今日のように五十嵐と会う時などに利用するバーの一角で、五十嵐に問われた。
「最近どうなの、あなた達」
不意をつかれて珍しく返答を迷った真田は、とりあえずの反応を目をしばたたせるだけにとどめた。五十嵐はため息をついた。
「嶋にも困ったものね」
「嶋本は優秀だ。困ることなど何もないぞ」
「だから困るのよ」
かみあわない会話に、やはりわからないという疑問を込めて五十嵐の顔を見ると、五十嵐も真田に目を合わせてきた
「嶋に甘え過ぎじゃないかしら。レスキューのことならいくらでも話すくせに、それ以外になるとからっきし。亭主関白のつもりなの?」
思わず咳き込んだ真田から目を反らし、五十嵐は真田が落ち着くのを待った。バーの静けさを乱す咳が収まってから、ようやく真田は顔を上げた。

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

続きは次回!
…目、みたいなものですかね。
今日一日だけは、比較的穏やか。明日からはまた…(遠い目)

動物ネタ(軟体動物でも動物、だよね…)を一つ、サイトにアップしました。
最初の注意書きを読んで、それでもいいよ!と言って下さる方はどうぞ。

いよいよ迫ってきた二度目の大波(苦笑) がんばるぞ~
…と言いながら、間のあいてしまったトッキュー/動物/園/物語・第二弾の6回目です。
真田と嶋本と五十嵐と伊藤とミムラがホ/ッ/キ/ョ/ク/グ/マでもオッケーな方は、一手間おかけしてすみませんが、下の「つづきはこちら」からどうぞ。
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