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寒がりの身にはつらい天気が続きます…
突発・甲/子/園絡みの妄想の3回目です。今回ちょいとシリアス風味。

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

少し首を傾けてから、真田は姿勢を正した。
「そうだな、今のお前を形づくった野球にとても興味があるんだが…不純だった。すまない」
直角に腰を折って頭を下げられ、嶋本は慌てた。
「え!ちょっと、やめて下さい! 謝られるような覚えなんてなんも…第一、不純てなんです?」
姿勢を戻し、嶋本を見下ろす真田の目には、少し陰りがある。
「オレと出会う前のお前に近づけるかもしれない…というくらいはともかく、オレの知らないお前の仲間への嫉妬とか」
「…オレのせいで人生曲がった連中ばかりですよ」
「そうやって彼らは、今でもお前を捕らえているだろう?」
「…必要やから覚えてるだけです。大体どの口が言いますか」
真田の根底にいる『彼』を、真田こそ忘れることなどありえない。
「そうだな。でもオレはお前がいてくれるから、つらいばかりの記憶じゃないよ」
でも、と真田が続ける。
「球/児のお前をオレは知らないから、それに起因するお前の喜びも痛みも知らない―――知る術がない」
「…知っとることがいいこととは限りませんよ。例えば…」
呼び起こされた思いに、覚えず声が低まった。
「あの人を知ってて、嫌いになんかなれへんでしょう」
嫌えたら楽だったろうが。
片二重の目が尋ねる。
「…嫌いになりたかったか?」
伊藤をか、野球をか。どちらにしても。
「いいえ」
決然と、迷う余地もなく。
「―――けど」
「…シマ?」
「嫉妬くらいします、オレかて」
一生言うつもりのなかったことを口にして、大きく息を吐く。

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡
 
終らなかった…続きは次回に…
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タイトルの「今/あ/り/て」は、春の選/抜/高/校/野/球/大/会の大/会/歌です。夏にくらべると、かなりマイナーですが…
では、突発・甲/子/園絡みの妄想の2回目です。
 
>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

しばらく後。
非番を合わせ、タイミングを合わせたある日の嶋本の部屋で。
目の前に紙面を突きつけられるシチュエーションに既視感を覚えながら、嶋本は尋ねる。
「…なんですか、これ」
「新聞だ」
「それはわかりますが…」
どこかの学校新聞のようだが、その紙面の一角に真田が映っている。
「高校/野球の地方大会で始/球/式をやったんだ」
「…なんでまた」
「救助が縁で基地長が招かれたが、都合がつかなくなったとかで、オレに話が回って来た」
「…容赦なく全力投球とか、せんかったでしょうね」
「キャッチャーが取れる程度の球を投げろと言われた」
「で?」
「ちゃんと加減したぞ」
胸の張り所が違うと突っ込む気力もない。
「…そうですか」
だが、真田は満面の笑み。
「…」
無視する訳にもいかず、口を開く。
「…なんでそんなに嬉しそうなんですか」
「これでオレも高校/野球の関係者だ。球/友として甲/子/園でのキャッチボールに応募できるぞ」
予想通りの返答だが、わからないのは動機だ。
「…なんでそんなに出たがるんです? 別に野球好きでもないでしょう」
「お前が好きだからだ」
「…」
思わず絶句した嶋本に、真田は淡々と続けて言った。
「正確には、オレの好きなお前が、野球を好きだから、興味がある」
「…」
「時間は不可逆だから、高校生のお前と今更野球は出来ないと諦めていたが、こんな機会があるとはな」
「…どんなウイルスが入ったんや?」
ようやく呟いた声に即座に返答が返る。
「オレは至って健康体だ」
「中身の心配をしとるんです」

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

まだ続きます…(ばったり)
突発・甲/子/園絡みの妄想です(汗)
今回の妄想(苦笑)は、3月初めに見た「マ/ス/タ/ー/ズ/甲/子/園」の新聞記事がきっかけ。

・マ/ス/タ/ー/ズ/甲/子/園は、高校/野球のOB・OGが出身校別にチームを結成、甲/子/園を目指すものです
・試合とは別に、甲/子/園でのキャッチボールの参加者(ペア)を募集
・キャッチボールのカテゴリは以下の3つ
・高校/野球の元関係者どうしの「球/友編」
・一方が元関係者ならOKの「親子編」と「夫婦編」

これだけわかっていたら、読めると思います。
時系列に入れるなら、真田がパプ/アニ/ュー/ギニ/アから帰国後、嶋本とは管区が違うかな(とりあえず3管と5管?)…くらいの感じで。

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

「今/あ/り/て」(投げる2)

非番を合わせ、タイミングを合わせた、ある日の真田の部屋で。
突然目の前に突きつけられたそれに、嶋本は目をみはって見せた。
「なんですか、これ?」
「新聞だ」
「それはわかります」
「…」
真田が珍しく言いよどむ。仕方なく、いささか冷たい物言いながら、続けて尋ねた。
「これがどうかしましたか?」
「応募しないか?」
甲/子/園でのキャッチボールを誘う新聞記事を嶋本も知っていたが、真田が目を止めるとは思っていなかった。
だが嶋本は、真田が応募出来ないことを知っている。
「真田さんが高校/野球に関わりあったとは初耳です」
「…ないな」
「ほな無理ですね。残念ながら」
真田と嶋本が応募するなら球/友カテゴリだろうが、二人ともに高校/野球に関わった経験が求められる。
にっこり笑って言外に諦めろと言ったつもりだが、何と言っても相手は真田だった。
「いや、球/友は無理だが、あと二つあるだろう」
「…親子か夫婦ですよ、これ。まさか…」
「一方が経験者なら、どちらでもいけるだろう?」
言いながら、もう一方の手にあるのは…
「こんなんネタにして、養子/縁組の書類を持ち出すな~!」
「…振られたか」

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

思いがけなく長いネタになってしまったので…続きます(汗)
出来る時更新、続行中~…のはずが。
投稿したつもりの記事がどこかに消失。あれれ??
…まあ、気を取り直して。

では時系列「祈る2」の3回目、西/海/橋後の真田です。

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

その後も、夜半に目覚めると、先に起きて真田を見つめる嶋本がいた。
あの夜に聞いた声が幻ではなかったと知った瞬間だった。

嵐の中、高所から降下し荒波の下に潜ることを、恐ろしく感じないはずがない。
危険な現場にためらわず飛び込んでいけるのは、訓練を繰り返すことで、この程度の危険では死なないことと仲間への信頼を、頭と身体に覚えこませているからだ。
だが、新人たちの教官として3隊を離れがちの嶋本は、真田と共に訓練をする機会がない。
つまり真田には、嶋本の不安を払拭して新たな信頼を築きなおす時間がないのだ。
嶋本は何も言わない。彼の内では、自分の中で解決すべき問題なのだ。
何も言えないまま勤務が重ならない分、それ以外の時は出来るだけ一緒にいたいと彼の部屋を訪れる真田を、嶋本はどう思っているのだろう。
結局、肌を合わせるほど側にいても、たった一人の相手を安心させることさえ出来ない。
神兵などと呼ばれても、こんな時すがり、祈る神の名さえ持たない。
薄闇の中、胸元で目を開けているだろう嶋本の肩を抱き寄せながら、真田は一人無力感を噛み締めた。

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

「祈る2」はこれで終了です。
次回は時系列関係か、突発・甲/子/園絡みの妄想がまとまればそちらで…
できれば「誓う」まで一気にいきたいのですが、時事ネタは時期を外すとお蔵入りになっちゃうので(苦笑)
出来る時更新、続行~(よかった…)
時系列「祈る2」の2回目、西/海/橋後の真田の話です。

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

その夜、目が覚めたことを僥倖だったとは思う。
真田の傍らに嶋本が座っていた。
体内時計ではまだ夜半で、薄暗い部屋で嶋本の表情はよく見えない。
半覚醒のまま、ぼうっと嶋本を眺めていた真田は、突然浮かんだ考えに跳ね起きた。嶋本の腕を掴んで、もう一方の手で灯りをつける。
嶋本は突然の真田の行動に、目を見開いて驚いていた。
引き寄せた嶋本の形をなぞって確かめる。しばらく前から起きていたらしい嶋本は、皮膚の温度は少し冷えていたが、確かにそこに存在していて、真田は安堵のため息をもらした。
「…どうしました?」
「夢かと思った…」
真田に突然抱きしめられ驚いただろう嶋本に、なんと説明しようか。瞬間、嶋本と引き換えに己が助かったのでは、と錯覚したことを。
「…オレはここにいますよ」
何を感じとったのか、真田の耳元で嶋本が囁いた。
耳と、密着した身体の両方から染み込む声音に、真田の緊張がほどけてゆく。
そのまま抱き寄せた嶋本ごと横になって、眠りに落ちる寸前。
「行ってしまうんは隊長の方や」
という声が聞こえた気がした。

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡
 
続きは次回。。。
更新できそうな時に一気にたたみかけないと、いつまた大波がくるかわからないので(苦笑)
時系列「祈る2」の1回目、西/海/橋後の真田の話です。

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

「祈る2」(祈らない)


夜半にぷかりと意識が浮上する。暗闇の中、胸元に顔を埋めた嶋本の気配をうかがった。
真田に緩く腰回りを抱き寄せられた嶋本が、頬を赤く染めながらも真田の腕を許容した日が遠い。
息遣いも体温も、あの時と変わりはしないのに。

初めて嶋本の「それ」に気づいたのは、西/海/橋で真田自身が要救助者となった海難の後、二度目の非番前の夜だった。
海難後の最初の非番の夜は、本能に任せて嶋本を抱いた。
それまでの数日間、真田が病院で念のため再検査を受けた(問題ないと太鼓判をおされた)くらいで、二人とも普段とさして変わらない日々を過ごしていたのが嘘のように、仕事のスイッチが切れた途端、嶋本へのスイッチが全開になったようだった。さすがの真田もあの日は一旦眠った後は、目覚めるまで記憶がない。
真田にとっての個人として西/海/橋の体験は、それでリセット作業は完了していた。…そのつもりだった。
後は他の海難と同様、反省と検討を加えるべき事例に過ぎない。
嶋本が心情らしきものを垣間見せたのは、西/海/橋の帰路の機内だけだ。
「もう一度同じことがあってもオレは助けに行かないと思います」
それはトッキューとして、3隊副隊長として、当然の決断だ。
だからこそ真田は「それでいい」と応じた。
言わずもがなのことをわざわざ真田に告げた嶋本の真意に、もっと早く気づけばよかった。
神林という若い潜水士に気を取られたのは確かだ。
助けたいという思いだけではレスキューはできない。だが限界に気づかない未熟を知って尚、海に飛び込んだ神林の無謀が、結果として真田の命を救った。
壁を超えるきっかけは、ああいうものかもしれない。それは決して嶋本の為した正しい決断の価値を下げるものではないけれど。
そもそもあれは、自ら要救助者となるような指揮をとった真田のミスだ。嶋本が責められる所以は何もないし、嶋本もこれくらいのことでおいつめられたりしない。そう思っていたのは、勝手な思い込みだったのか。

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

続きは次回。。。
なんてところで話を止めてるんだ!…と思いつつ、なかなか来れませんでした(平伏)
とりあえずここ数日分の山は乗り越えました。ほっ…でも、明日からまた続きの山が始まるんですけどね(苦笑)

というわけで、いそいそと出来る時に更新~♪
相変わらずの暗さです。ネタがネタなんで、仕方ないけど(苦笑)
では、時系列「祈る」の2回目、というか、前後編の後編です。

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

なくした、と思ったものが返って来ることには不慣れだ。
野球をなくして真田に会ったように、いっそ違う何かを見つける方が楽だった。
自分の手で失いかけたものに―――ましてそれが真田であれば尚更、以前と変わらぬ態度を続けるなんてできない。
けれど、例えば嶋本が真田の立場だったら、自分を切り捨てる判断を下した部下を責めたりしない。そういう状況を招いたのは上司である自身の判断ミスだと考えるだろう―――おそらくは真田も。西/海/橋の海難の帰り、飛行機の中で「それでいい」と言ったとおりに。

だから今、真田を失う不安に苛まれていても、それは嶋本が自身で解決すべき問題なのだ。
わかっていても、心の底に沈滞する不安は重い。
この先ずっとこんな怯えを抱え続けるくらいなら、いっそ今のうちに真田から離れてしまおうか。
そう思うたび、見捨てないでくれと笑った顔を思い出す。
(…見捨ててやろうか)
揺らいだ心には、時折デッドラインぎりぎりに迫る真田のレスキューは、かつてその線をはさんで分かたれた伊藤に会いに行くようにさえ見える。
結局、真田が求めるのは伊藤なのかもしれない。
真田とバディを組む時、嶋本は絶対真田より先に死なないと決めた。二人で死ぬつもりもなかったから、それはつまり万が一の際には、必ず嶋本が後に一人残されるということだ。
けれど自分がバディである限りそんな事態は決して起こさない、とも誓ったはずだった。
―――なのに。その誓いは嶋本自身の手で破られ、かといって新たな決意は見つからず、心は未だ揺らいだままだ。

…違う。捨てて行かれるのは自分の方だ。
嶋本がどう足掻こうと、その時が来たら真田は行ってしまう。

―――一人でいかないで。
―――オレを捨ててもいいから。
―――…死なないで。

根拠のない運や勘を仕事から排除するようになって久しい。
祈るとはこういうことかと、真田の胸に顔を伏せて思った。

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

しばらくは、こんな話が…
次は、「踏む1」をサイトに上げるか、「祈る2」かな…あ、突発で甲/子/園絡みの妄想が入るかも!(おい)
…一極集中(ありゃ) 2月の悪夢のよーな経験から、こうならないように調節してたはずなのに(苦笑)
まあ、だからこそ、出来る時に更新しておこう…というわけで。
時系列「祈る」の1回目、西/海/橋後の嶋本の話です。

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

「祈る 」

夜半にぷかりと意識が浮上する。暗闇の中、隣の呼吸をうかがった。
変わらぬ息遣い、変わらぬ体温、嶋本の腰をゆるく抱く腕のみは以前と違う。
互いに好きと告げて、あらためて付き合うとなった時、十分注意した上でと注釈はつけたが、解禁したものの一つだ。
小さなことが一つ一つ幸せだった。あの時は。
今も変わらないはずなのに。どうしてこんなに寂しく孤独なのだろう。
真田は確かに生きて側にいるのに。

真田が生きている。
真田は死ななかった。
死んでもおかしくなかった。
…神林という、新米潜水士がいなければ。
西/海/橋のあの現場にいたのは潜水士として、真田の不在時、指揮を預かる副隊長の嶋本だ。それ以外の自分は瞬時に切り捨てていた。
「トッキューなんでしょ!」という神林の非難にも動揺しなかった。
だから冷静に、一度は自ら否定した出動を、状況の変化に従い速やかに肯定できる。
管区の潜水士を配置して、自分は高嶺と潜った。真田と神林を救助するために。
海上に引き上げた真田は、死にかけた自覚があるのかないのか、またレスキューができるんだなとつぶやいて坂崎に叱られていた。
うっさいわぁーと混ぜ返し。一旦は切り捨てた自分を拾い上げ、統合したはずだ。
なのに、なぜこんなに不安定なのだろう。

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

く、暗い…
続きは次回に。
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