一気読みするような時間はない(泣)ので、分割して読み進めているトッキュー!!のコミックス。
連載時の記憶とたまに絵が反転してるのは、私がいつのまにか脳内で裏返したんだよな…(苦笑) 印象深かったコマは勝手に記憶内で拡大されてるし、いろいろ新鮮です(大笑)
新ネタ連載第10回です。
「帰る」
「真田さん?」
「お前が未だにオレに笑ってくれるのは嬉しいが、言っただろう。オレはお前に欲情するんだ。今のような顔は凶器に等しい。ばれていなければ必死に隠し通そうとするだろうが、知られていると思うと我ながらブレーキがきかない。別隊になるというお前の判断は正しいようだ」
話しながら、真田は玄関へ向かう。大した距離でもないその道のりを、努めてゆっくり歩く己を滑稽だと思いつつ。
靴を履き、扉に手をかけた真田の背に、声がかかった。
「隊まで離れた方がええと言うたんは、襲われるかもしれんからやなくて、オレが真田さんの揺らぎを誘発するからです。それは最悪、真田さんを死なせることになる。
伊藤さんと間違えられたってええんです。保/大の頃を思たら、オレが真田さんからあの人と同じ程度の信頼を得られるなんて信じられん。それで喜ぶような人間です、オレは」
真田は振り返った。真田の告白後、初めて見る嶋本の苦渋の表情。
レスキューの現場でなら、こんなに迷わない。要救助者を救助し、自らも生還するという最終目標は、その為の方法が何であれ変わらない。
だが、嶋本の言う通り何がしたいのかすら定まらない真田には、何が最善でどうすべきなのか、まるでわからなかった。
ただ一つはっきりしているのは。
「オレも酷い人間だ―――嶋本がオレを思って悩み苦しんでくれるのが嬉しい」
互いに言うべき言葉を失って凍りついた空間を砕いたのは、鳴り響く携帯の音だった。
続きは次回…
連載時の記憶とたまに絵が反転してるのは、私がいつのまにか脳内で裏返したんだよな…(苦笑) 印象深かったコマは勝手に記憶内で拡大されてるし、いろいろ新鮮です(大笑)
新ネタ連載第10回です。
>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡
「帰る」
「真田さん?」
「お前が未だにオレに笑ってくれるのは嬉しいが、言っただろう。オレはお前に欲情するんだ。今のような顔は凶器に等しい。ばれていなければ必死に隠し通そうとするだろうが、知られていると思うと我ながらブレーキがきかない。別隊になるというお前の判断は正しいようだ」
話しながら、真田は玄関へ向かう。大した距離でもないその道のりを、努めてゆっくり歩く己を滑稽だと思いつつ。
靴を履き、扉に手をかけた真田の背に、声がかかった。
「隊まで離れた方がええと言うたんは、襲われるかもしれんからやなくて、オレが真田さんの揺らぎを誘発するからです。それは最悪、真田さんを死なせることになる。
伊藤さんと間違えられたってええんです。保/大の頃を思たら、オレが真田さんからあの人と同じ程度の信頼を得られるなんて信じられん。それで喜ぶような人間です、オレは」
真田は振り返った。真田の告白後、初めて見る嶋本の苦渋の表情。
レスキューの現場でなら、こんなに迷わない。要救助者を救助し、自らも生還するという最終目標は、その為の方法が何であれ変わらない。
だが、嶋本の言う通り何がしたいのかすら定まらない真田には、何が最善でどうすべきなのか、まるでわからなかった。
ただ一つはっきりしているのは。
「オレも酷い人間だ―――嶋本がオレを思って悩み苦しんでくれるのが嬉しい」
互いに言うべき言葉を失って凍りついた空間を砕いたのは、鳴り響く携帯の音だった。
>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡
続きは次回…
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トッキュー!!のコミックス全巻、そろいました…今頃(笑)
ちなみに今まで持ってた冊数は、大きな声では言えませんが………4冊(爆)
連載の記憶と妄想の力(苦笑)があったとはいえ、ここまでやってこれたのは、ネットの皆様の連載当時の感想を拝見できたおかげです…本当に感謝(礼)
で、資料が増えたのはいいのですが。これで捏造がしやすくなったのか、しにくくなったのか(汗)
実は、今連載中の小話にも影響あるんですな。。。修正は……もう、諦めよう(負け犬)
そんなわけで新ネタ連載第9回です。
「…違う。そんなつもりじゃない」
必死だった。
男に欲情されるのを厭い、拒絶されたのなら仕方がないと思う。
だが、軽んじたつもりは微塵もない。
そんな誤解はされたくない。
「バディとして並び立つお前に興味を持ち、嶋本のことを知ってより惹き付けられた。きっかけがきっかけだから女性は対象になりにくかっただろうが、お前が男だから楽だと思ったことはない。そもそも一般論として、異性/愛より同/性/愛の方がハードルは高いだろう」
懸命に言い募る真田を、いっそ不思議そうに嶋本は見る。
「オレに何を重ねていようと、それなりにオレ自身を評価してくれてはるのはわかりました。
けど、真田さんが何をしたいんかわからへん。結婚しない、子どもも作らない…セックスしないとは言うてませんね。シミュレーションも重ねてはるようやし、したいんですか?」
真田は固まった。
嶋本への欲情を伝えるつもりがなかったのだから、それが実現する可能性など想像もしていない。
「…正直、考えていなかった」
「そのようですね。真田さんらしい」
嶋本が笑った。
それを見た瞬間、真田の腹の中に強い衝動が湧き上がる。
一瞬で沸点に達したそれを強く拳を握りこむことで何とかやりすごし、真田は立ち上がった。
>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡
続きは次回…
ちなみに今まで持ってた冊数は、大きな声では言えませんが………4冊(爆)
連載の記憶と妄想の力(苦笑)があったとはいえ、ここまでやってこれたのは、ネットの皆様の連載当時の感想を拝見できたおかげです…本当に感謝(礼)
で、資料が増えたのはいいのですが。これで捏造がしやすくなったのか、しにくくなったのか(汗)
実は、今連載中の小話にも影響あるんですな。。。修正は……もう、諦めよう(負け犬)
そんなわけで新ネタ連載第9回です。
>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡
「…違う。そんなつもりじゃない」
必死だった。
男に欲情されるのを厭い、拒絶されたのなら仕方がないと思う。
だが、軽んじたつもりは微塵もない。
そんな誤解はされたくない。
「バディとして並び立つお前に興味を持ち、嶋本のことを知ってより惹き付けられた。きっかけがきっかけだから女性は対象になりにくかっただろうが、お前が男だから楽だと思ったことはない。そもそも一般論として、異性/愛より同/性/愛の方がハードルは高いだろう」
懸命に言い募る真田を、いっそ不思議そうに嶋本は見る。
「オレに何を重ねていようと、それなりにオレ自身を評価してくれてはるのはわかりました。
けど、真田さんが何をしたいんかわからへん。結婚しない、子どもも作らない…セックスしないとは言うてませんね。シミュレーションも重ねてはるようやし、したいんですか?」
真田は固まった。
嶋本への欲情を伝えるつもりがなかったのだから、それが実現する可能性など想像もしていない。
「…正直、考えていなかった」
「そのようですね。真田さんらしい」
嶋本が笑った。
それを見た瞬間、真田の腹の中に強い衝動が湧き上がる。
一瞬で沸点に達したそれを強く拳を握りこむことで何とかやりすごし、真田は立ち上がった。
>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡
続きは次回…
寒がりなんで、こういう時期は服装に悩みます…
新ネタ連載第8回です。
新ネタ連載第8回です。
>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡
レスキュー関係以外で、真田がこんなに雄弁なのは珍しい。
…いや、考えようによっては、バディの結成・解消はレスキューに直結する。
今の真田に、嶋本以上に真田の意図を読み取って的確に動ける相手がいるだろうか?
少し前なら嶋本も、自分が適任だと即答しただろう。
でも今は。
「そんなことはないです。オレに出来んことを軽々こなす人間が目の前におるんは、この上ない発奮材料です。
でもオレの真田さんに対する興味と真田さんがオレに感じている興味は全然違います。
真田さん、オレが女やったら、多少問い詰められたくらいで『欲情する』なんてあっさり言いましたか?オレがOKしたら、結婚せんでも子どもができますよ。そうしたら、それは真田さんの誓いに抵触する」
数時間前、嶋本の問いに真田は何と答えたか。
―――将来結婚するつもりはない。
――― 子どもを作るつもりもない。
「…絶対言わんでしょう。男のオレならうっかりほだされてしもうても、妊娠も結婚もない。どこかにそんな計算がありませんか?オレからしたらバカにされた話や」
話振りは普段とかわりない。が、傷つけたということは、さすがの真田にもわかった。
>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡
続きは次回…
…彼岸まで、と思って耐える、朝夕と日中の気温差(泣)
新ネタ連載第7回です。
隊長の予想とは違い、嶋本に一人で考える時間はあまりなかった。
官舎の前に真田がいたからだ。
「さっきの今で、何か用ですか」
「ああ」
店を出て真田と別れてから、隊長の家を訪ね、帰宅するまでに2時間余。
いつから待っていたのかわからないが、真田の表情に長くなりそうだと感じとった嶋本は、真田を部屋に通した。
初めて入る嶋本の部屋を見回す真田の前にコーヒーカップを置くと、嶋本も自分のマグカップを手に腰を下ろした。
酒でも入れないとやってられない気もしたが、酒でうやむやに出来る話ではなかった。
真剣に向き合わなければ、二人して行き先のわからない激流に巻き込まれる。
コトリと音がした。真田がカップを置いた音だ。
「考えてみた。嶋本の言う過去への憧憬を完全に否定するのは難しい。無意識に属する部分だからな。
だがそれ以外に、オレが嶋本に惹き付けられる理由があると思う」
嶋本は、この話はどこに行くのだろう、とちらりと思った。
「確かにお前の言うように、学生時代はお前に対してさしたる感慨は抱いていなかった。だが、今から思えば、一つの対象を乗り越えようと挑み続けるのは、並みのことではない。
今はやみくもにオレに挑んで来たりはしないが、トッキュー隊員としての身体的なスキルはもちろん、座学にも力を入れていることはバディを組んでいればわかる。
つまりお前は昔から努力を惜しまない人間で、今も変わらず研鑽を続けているということだ。それに学生時代気付かなかった自分を愚かだったと思うが…今のオレはもう、お前の目標とはならないか?」
新ネタ連載第7回です。
>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡
隊長の予想とは違い、嶋本に一人で考える時間はあまりなかった。
官舎の前に真田がいたからだ。
「さっきの今で、何か用ですか」
「ああ」
店を出て真田と別れてから、隊長の家を訪ね、帰宅するまでに2時間余。
いつから待っていたのかわからないが、真田の表情に長くなりそうだと感じとった嶋本は、真田を部屋に通した。
初めて入る嶋本の部屋を見回す真田の前にコーヒーカップを置くと、嶋本も自分のマグカップを手に腰を下ろした。
酒でも入れないとやってられない気もしたが、酒でうやむやに出来る話ではなかった。
真剣に向き合わなければ、二人して行き先のわからない激流に巻き込まれる。
コトリと音がした。真田がカップを置いた音だ。
「考えてみた。嶋本の言う過去への憧憬を完全に否定するのは難しい。無意識に属する部分だからな。
だがそれ以外に、オレが嶋本に惹き付けられる理由があると思う」
嶋本は、この話はどこに行くのだろう、とちらりと思った。
「確かにお前の言うように、学生時代はお前に対してさしたる感慨は抱いていなかった。だが、今から思えば、一つの対象を乗り越えようと挑み続けるのは、並みのことではない。
今はやみくもにオレに挑んで来たりはしないが、トッキュー隊員としての身体的なスキルはもちろん、座学にも力を入れていることはバディを組んでいればわかる。
つまりお前は昔から努力を惜しまない人間で、今も変わらず研鑽を続けているということだ。それに学生時代気付かなかった自分を愚かだったと思うが…今のオレはもう、お前の目標とはならないか?」
>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡
続きは次回~
…寝てました、昨夜(がっくり)
新ネタ連載第6回です。
「それが不満なのか?」
「それだけやったら、隊長まで話持ち込んだりしませんよ。
問題は、オレに連動して、普段封じてることを真田さんが思い出してることです。死者を惜しむのは当たり前で、それ自体悪いことでもなんでもありません。
でも、真田さんの抱える後悔と悲嘆は強すぎる。これまでそれを―――言葉は悪いですが、忘れることでとっていたバランスが崩れかけています。このままやと業務に支障を来す可能性すらある。危険を呼ぶきっかけがオレなら、それは排除すべきです。
オレは真田さんを死なせるつもりも、あの人の前で死ぬつもりもありません」
「真田を理解するからこそのバディ解消か」
「…そんなにわかる訳やないですよ。
パターンと可能性とイレギュラーを考えて組み合わせてみるだけで。それでもわからんことだらけやのに」
「…お前が真田と離れたところで、根本解決にはならんぞ」
「それがまた問題で。家庭を持てという定番は結婚する気はないそうなんで無理っすからね。真田さんが気を許せそうな適当な人材に、隊長、心当たりないですかね?」
童顔に似合わない苦笑を浮かべる部下を、隊長は複雑な表情で見下ろした。
「それがお前ではまずいのか」
「オレやとプラマイ合わせて今の時点じゃ総合マイナスやと思います。時間かけたら違うかも知れませんが、トッキューでそんな余裕はありません」
「それがお前の判断か」
「はい」
言い切る嶋本に、隊長は隠さずため息をついた。
「とりあえず、真田からも話は聞く。オレが判断するのはそれからだ」
「はい」
時間が時間なので、泊まって行くか、とかけた声は部下にあっさり断られた。
真田が今日、嶋本と誰かを呼び間違えたことには気付いていた。
さっき嶋本が来たことから察すると、勤務終了後に真田と話し合い、その足でここを訪れたのだ。
きっとまた一人であらためて考えたいのだろう。あれだけ真田を理解し、気にかけている嶋本が、真田のバディを辞退する。
「もったいないな」
バディは誰とでも組めるようでなければならないが。
あの二人はきっとほかの誰と組んでも物足りないだろう。
まったく、今期で引退が決まっている身に難題を持ち込んでくれたものだ。
帰ったばかりの部下と、もう一人の顔を思い浮かべ、彼らの隊長としての思案を巡らせ始めた。
…ひたすら会話ばかりになってしまいました(苦笑)
続きは次回…
新ネタ連載第6回です。
>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡
「それが不満なのか?」
「それだけやったら、隊長まで話持ち込んだりしませんよ。
問題は、オレに連動して、普段封じてることを真田さんが思い出してることです。死者を惜しむのは当たり前で、それ自体悪いことでもなんでもありません。
でも、真田さんの抱える後悔と悲嘆は強すぎる。これまでそれを―――言葉は悪いですが、忘れることでとっていたバランスが崩れかけています。このままやと業務に支障を来す可能性すらある。危険を呼ぶきっかけがオレなら、それは排除すべきです。
オレは真田さんを死なせるつもりも、あの人の前で死ぬつもりもありません」
「真田を理解するからこそのバディ解消か」
「…そんなにわかる訳やないですよ。
パターンと可能性とイレギュラーを考えて組み合わせてみるだけで。それでもわからんことだらけやのに」
「…お前が真田と離れたところで、根本解決にはならんぞ」
「それがまた問題で。家庭を持てという定番は結婚する気はないそうなんで無理っすからね。真田さんが気を許せそうな適当な人材に、隊長、心当たりないですかね?」
童顔に似合わない苦笑を浮かべる部下を、隊長は複雑な表情で見下ろした。
「それがお前ではまずいのか」
「オレやとプラマイ合わせて今の時点じゃ総合マイナスやと思います。時間かけたら違うかも知れませんが、トッキューでそんな余裕はありません」
「それがお前の判断か」
「はい」
言い切る嶋本に、隊長は隠さずため息をついた。
「とりあえず、真田からも話は聞く。オレが判断するのはそれからだ」
「はい」
時間が時間なので、泊まって行くか、とかけた声は部下にあっさり断られた。
真田が今日、嶋本と誰かを呼び間違えたことには気付いていた。
さっき嶋本が来たことから察すると、勤務終了後に真田と話し合い、その足でここを訪れたのだ。
きっとまた一人であらためて考えたいのだろう。あれだけ真田を理解し、気にかけている嶋本が、真田のバディを辞退する。
「もったいないな」
バディは誰とでも組めるようでなければならないが。
あの二人はきっとほかの誰と組んでも物足りないだろう。
まったく、今期で引退が決まっている身に難題を持ち込んでくれたものだ。
帰ったばかりの部下と、もう一人の顔を思い浮かべ、彼らの隊長としての思案を巡らせ始めた。
>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡
…ひたすら会話ばかりになってしまいました(苦笑)
続きは次回…
ここから、ちょこっとオリキャラが顔を出します。
新ネタ連載第5回です。
新ネタ連載第5回です。
>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡
こんな時間にすみません、と訪ねてきた割に悪びれていない部下を、3隊隊長は厳しい表情で見下ろした。
副隊長の真田は誰もが認める優秀な隊員だが、それ故に孤立の傾向があった。
今期、ヒヨコを卒業したばかりの嶋本と組ませたのは、ドラフトで隊長同士、合議した結果の、一種の賭けだった。
先輩隊員にも物怖じしない嶋本と何事にも妥協しない真田はしばしばやりあっていたが、二人のバディは周囲の予想以上にうまく機能していた。
ここ数日、真田の方が少し精彩を欠いて見えたので気にはなっていたが。バディの解消ばかりか同隊への配属も拒むほど深刻な状況とは思っていなかった。
「理由は何だ?」
「オレが真田さんの後輩やからです。
真田さんがバディを亡くしてることはご存知ですね?」
疑問形をとっているが、実際はただの確認だ。
「亡くなった伊藤さんは真田さんの保/大時代からの親友でした。
あの頃オレは、真田さんにしつこく勝負を仕掛けたけど、そんなん真田さんにとっては珍しいことやない。卒業後もオレのことを覚えてる方が意外なくらいです。いい後輩やなかったし、親しかった訳でもない。
でも今のオレはあの頃の真田さん達を知ってるというだけで、真田さんにとって一番輝かしく懐かしい時代の象徴です。過大評価とまでは言いませんが、オレを見る目にバイアスがかかるのは事実です」
>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡
3隊隊長の名前を捏造できず、役職で呼ぶことに…(汗) 小話タイトルも思いつかない私には高すぎるハードルでした(苦笑)
では、続きは次回…
…更新するぞ!と思って、何とか日付が変わる前に間に合いました(ふう)
新ネタ連載第4回です。
新ネタ連載第4回です。
>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡
「疲れてはるんでしょう。レスキュー一筋にここまでやって来て。オレを抱いたら、学生時代に戻れるとでも?」
語り口は柔らかいが、内容に容赦はなかった。
「オレらが一緒におるんはバディやからです。オレが真田さんを理解しようとするんは、真田さんが今オレのバディやからです。
誰がバディでもオレは同じことをします。真田さんだけが特別なわけやない」
嶋本の分析は、真田と理解を共有出来るよう、噛んで含めるように丁寧だ。…今は不必要なほどに。
「真田さんの針の穴みたいな心の隙間に、今のタイミングでたまたまオレが挟まっただけです。
真田さんもオレも、トッキューには一生おられへん。一時しのぎの思い出作りに付き合うつもりはありません」
そして嶋本は真田が何より恐れていた言葉を告げた。
「バディを解消しましょう。隊長に、ドラフトでも別隊になるように頼みます」
嶋本に抱く欲望を知られたら、そう言われるだろうと思っていた。
それを恐れていたから、何としても隠し通したかった。
なのに、ぼろを出したのは真田自身だ。
「…わかった」
そう答えるほか、なかった。
「バディ解消の理由を隊長になんて説明するつもりです?」
速やかに次のステップに話を進められ、真田は言葉に詰まった。
それを見越していたように、あっさり嶋本が言う。
「オレから先、言います。真田さんも話聞かれるやろうけど、オレに振られたから、なんて言うたら隊長が混乱しますよ。意見があわんかったとか、無難にお願いします」
「…了解した」
他に何とも言えず、真田は下を向いた。
日頃、うまく他人に伝わらない真田の思いを掬い上げ、探り出し、実現させるべく手を尽くして代弁してくれる嶋本が、今は一縷の望みも残そうとしない。
…さすがだ、と思った。
>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡
続きは次回…
新ネタ連載第3回です。
>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡
「夢の中でもお前は男だ。抱き方のわからなかった最初のうちは都合よく曖昧な部分もあったが、やり方を調べてからは、ビジュアル的に改変はない。
全裸はお互い知っているし、人工呼吸のシチュエーションをキスに振り替えるくらいだ」
「業務時の記憶を利用して何してくれとるんですか」
セクハラ反対と唱えた嶋本は意外なほど冷静で、普段とかわりなかった。
だがそれは彼の公平さであって、万に一つの可能性を保障するものではない。
少しの間考えこんだ嶋本は、真田の正面に向き直った。
「念のため確認しますが、将来結婚するつもりはありますか?」
「ない」
「五十嵐機長が結婚しても?」
遠慮なく覗き込む目に、首を振る。
「結婚せんでも子どもは作れますよ」
「そのつもりはない」
だったら嶋本に対して欲情したりしない。
「結論を言わせてもらうと、真田さんが欲情しとる相手はオレ個人ではなく『過去』です」
入隊1年目にして真田を誰より的確に補佐するバディは、淡々とそう告げた。
「オレ相手なら子どもも生まれへん。結婚もない。真田さんの一番大事なあの人を知ってる」
時に真田以上に真田のことを把握する瞳が、静かに真田を見つめていた。
>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡
続きは次回です~