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義兄弟の第2話(笑)…の2回目です。

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

「その…真田さん…?」
「近いと言ってくれるのは嬉しいが。嶋本が認めてくれるのが物理的な距離だけならば、任地が離れてしまえばオレはただの昔の知り合いだな…」
「まさか。そんなわけありませんよ!」
嶋本の否定が聞こえないかのように、真田は続ける。
「ただの知り合いなら、たとえば声を聞きたくても、忙しい所へ迷惑かもしれないと思って、気安く電話も出来ないな…」
更にうなだれ(て見せ)る真田に嶋本は慌てた。内容もさることながら、よりによって黒岩の前というシチュエーションにだ。
「構いませんよ。電話でもメールでも好きな時にして下さい。けど…」
許しをもらった真田がうってかわって嬉しそうに、でも逆接で何を付け足して言われるかと少し不安そうに、続きを待っている。
「…オレらのどちらかに、近いうちに転属の予定でもあるんですか」
「いや、全く。ただいずれはある話だろう。その時に慌てても遅い」
「……備えあれば憂いなしですか」
杞憂とまでは言わずとも、いささか内心の脱力を禁じえないところへ。
「お前がオレを知らないと言わなければ、それでいい」
―――直球をくらった。
「…言いませんよ」
心配性な、とは真田相手に言えない。幼少時のこととはいえ、前科があるのは確かだ。それが真田をひどく傷つけたことも。

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

甘えんぼでさびしんぼの大型ワンコなお兄ちゃんです…
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義兄弟の第2話(笑)…の1回目です。
徐々にステップアップしていく二人を書けたら…いいな(願望)

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

バランスをとりつつ、視界を遮るほどの荷物と共に基地の廊下を歩いていたら。
「おう、嶋本!」
いいところで会った、と言いたげな黒岩の表情に、嶋本は瞬間的に回れ右をしたくなった。
それなりの重量のある荷物を、しかも崩さないように抱えたまま、黒岩から逃げおおせるなど実際には不可能だが。
「…何か御用でしょうか、黒岩隊長」
「HAHAHA!御用に決まってんじゃねえか!」
精一杯作った笑顔を吹き飛ばす勢いで、ばんばんと肩を叩かれる。
「真田を緊急連絡先に指定したんだって?」
「……遠い親戚より近い他人ですから」
ほだされた自分を堂々とは認めづらく、そう切り返したら。
「他人か…」
「おわっ!」
反射的にのけぞりかけた嶋本は、荷物を守るために慌てて自制した。
何時からいたのか、気配もなく嶋本の斜め後ろについていた真田は、見るからにしょげている。

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

続きは次回…
義兄弟の3回目です。思いつきで一発読み切りのネタのつもりが…(苦笑)
これまでのどの話とも関係ありません。
そんな二人でオッケーな方はどうぞ。

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

「…迷惑やないけど、困ります」
「……そうか」
「オレ、ホンマにほとんど覚えとらんし、なんて言うたらええんかわかりません」
「聞きたくない話を無理強いして悪かっ…」
「聞きとうないとは言うてへんでしょう!」
嶋本のそばから離れて頭を下げようとした真田の動きが止まる。
「リアクションには困るけど、話聞くんはイヤやありません。ただ、『はい』とか『そうですか』くらいしか言えんオレと話してて、真田さんは楽しいんかて気になるんです」
「…楽しいよ」
真田がふわりと笑う。
「仕方ないことだと割り切ったつもりだったんだが。お前が話を聞いてくれるだけで、今はとても楽しい。ありがとう、進」
真田のそんな表情は珍しく、冷やかしも入れられずに皆が見守る中、真田が手を延ばす。
「…」
子どもにするように頭をぽんぽんとなでられて、嶋本は硬直した。
「………は」
「は?」
「…走って、来ます」
何とか言葉を絞り出すと、嶋本は事務所を出て行った。足取りが少しよろめいていたように見えて、真田は声をかける。
「嶋?どうかしたか?」
「…大丈夫です。全然問題ありません」
答えてそのまま嶋本は扉の向こうへ姿を消したが、真田はまだ気になるようで。
黒岩から今日は二人とも飲み会は免除と言われても、生返事しか返さず、結局。
「オレも走って来ます」
「構い過ぎると嫌われるぞ~」
「―――考慮します」
嶋本を追って走りに行ってしまった。
騒ぎの元は二人していなくなってしまったが、まだ消化不良の面々は話が途切れない。
「今日の嵐はこれか~」
「真田って案外兄バカ?っていうか、ブラコン?」
「おーい、同居までの期間で賭けるか?」
…賭けの件は途中で嶋本にばれ、取りやめとなったが。
ことが明らかになったのだから、と隠しだてをしようとしない真田のせいで、『兄弟愛』による旋風は今後もしばしば羽田を吹き抜けることとなる。

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

「進(しん)」は、子どもの頃の真田→嶋本の呼び名。
嶋本→真田は…「お兄ちゃん」かなあ…
書いててかなり楽しい(笑)義兄弟の2回目です。
これまでのどの話とも関係ありません。
そんな二人でオッケーな方はどうぞ。

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

「オレと母が引越す日に翌月会う約束をしたが、実際会った時にはオレのことだけ忘れていた。母のことは覚えていたから、オレと離れるのがよほど耐え難かったんだろう、という結論になった」
ざわめきと共に一斉に向けられた視線に、嶋本は顔をしかめた。
「知らない相手と何度も引き会わされるのは不審だろうと、それ以来会わなかった。保/大で偶然再会した時も思い出さなかったから、オレから言うつもりはなかったんだが」
「―――思い出したのかよ?」
黒岩に問われ、嶋本はしぶしぶ答えた。
「…トッキューに入ってからっすけど」
途端に大きな拍手が沸き起こる。
「よかったな、真田!」
「感動したぞ!」
「いい話だった」
律儀にありがとう、なんて返している真田とは別に、嶋本の方はいたたまれない。
そんな嶋本の肩を、同期の隊員逹が叩く。慰めてくれるのかと思いきや。
「…そんな面白いネタ、何で黙ってるんだよ」
完全におもしろがられている。嶋本はプチンと切れた。
「こっちはほとんど覚えとらんわ!お前、3歳や4歳の頃のことっていちいち覚えとるか?えぇ?」
嶋本の剣幕にからかうどころか、機嫌をとらなければ身が危うい。
「ま、ま、落ち着けって」
「こっちは泣いたとか転んだとか、抱き起こしたら嫌がってまた転んだとか、負けん気強いんは変わらんとか、こっぱずかしくてどっちかっつうと忘れっぱなしにしておきたいことを、めっちゃ笑顔で語られるんやで?どう反応せえ言うんや」
あ、まずい、という顔をして、ヒヨコ仲間が一歩下がる。
「―――嶋本」
喧騒の中でもその声はよく通った。
「はい」
「…迷惑だったか?」
さっきまで嬉しそうに笑っていた顔が、今は明らかに気落ちしている。
同僚逹に(無責任な)祝福を受けている最中と言えども、隣で盛大に文句を叫ばれて聞こえないはずがない。

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

続きは次回…
お月見話が一応シリアス系の話だったので、スカッと軽い話を書きたくて…降ってきたのが今回の話。
真田と嶋本が義兄弟です。もちろん、これまでのどの話とも関係ありません。
そんな二人でオッケーな方はどうぞ。
 
>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

抜群の出動回数を誇る真田がいるのに、穏やかな日だ。
誰とは言わず、事務所にいた面々がそう思っていた時。
「おい、真田」
「黒岩さん、何か?」
「お前の緊急連絡先、何で嶋本なんだ?」
ぐふっ。
げほげほげほ。
あちこちで起こった異音に構わず、真田があっさり答えた。
「弟ですから」
「―――昔の話です!」
自席からすっ飛んで来た嶋本が、黒岩に向かって叫ぶ。
「ガキの頃、親どうしが再婚してただけです!オレが小学校入る前にまた離婚したんで、今は赤の他人です!」
しん、と静まりかえった事務所に、真田のため息が響いた。
「―――オレによくなついて、かわいかったのに」
「…」
「オレが小学校に入学する時、一緒に行くと泣いて泣いて」
「…」
「本当に連れて行ったら、さすがに叱られた」
「…」
「そうしたら、自分が無理にせがんだせいだから、お兄ちゃんを叱らないでとまた泣いて」
「…」
「毎日保育園に迎えに行くからと、やっとなだめたんだ」
「…」
「本当にかわいかった」
「子煩悩の父親かよ!」
しきりに頷く真田に、黒岩が突っ込む。というか、他の誰も反応出来ない。
「で、その反動で、保/大じゃ反抗期か?」
「いや」
嶋本が口を挟む間もない。

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

続きは次回…
2009年のお月見話、おまけ会話です。
入りきらなかった設定をこんなところで放出。
サイトアップ時、普段は誤字脱字以外あまり手は入れないのですが、この話はぽろぽろ足りないところが目に付いて…ちゃんと直したいです、後で(おい)

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

お月見話の5回目の後、二人してごろごろしながら。
「付き合って欲しいんだが」
「影の確認ですか?」
「…よくわかるな」
「イン/ドネ/シアで気付かはったのなら、日本でも確かめておきたいんとちゃうかと。でもかなり先の話やないですか?」
「お前は本当に聡いな」
「そんなたいそうなことやないですよ。同好会のメンバーで月見酒しとった最中に、見当たらんことなった真田さんを1年で新参で正気のオレが探しに行かされたっちゅうのが最初やから」
「そうだったか」
「…ホンマ、当時のオレらの関係がようわかるお言葉ですねぇ。で、結局、真田/一族の謎のタネあかしはないんですか?」
「旧暦の8月15日、月光の下で海水に浸り影ができなければ該当者…としかオレも知らないな。鮫/人と契った先祖がいるとも言うが、確かめようがない」
「…試しに泣いてみます?」
「―――お前の涙の方がいい」
「ちょ…ま…、無…っ」
待って、も、無理、も最後まで言えないまま、2度目に突入…がんばれ、シマ!!(おい)

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡
 
 
時期的に考えると。隊長は帰国直前のイン/ドネ/シアで中/秋/の/名/月を迎えたことになります。
そんなわけで、次回は一緒にお月見をする約束をとりつけた、と。
この話の真田は鮫/人の血を引いているかもしれませんが、泣いても涙が宝石になることはないと思います…だって伊藤君の事故の時、涙が宝石化したら不自然ですし。

では、長々とお付き合いいただき、ありがとうございました!(礼)
次は、のんきで気楽な小ネタ(今回の反動?)を予定しております~
2009年のお月見話の5回目です。
今更ですが、これまでのどの話とも関係ありません。

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

身体を離してから甲斐甲斐しく後始末をしてまわる真田を横目に、嶋本はベッドの上に身を転がしたままだった。
明日は嶋本が非番、真田は準待機。ことに及んでからの手際も考え合わせると、偶然とは思えない。どうせ事後まで計画済みならこの際、最後まで真田に任せてしまった方が早くて楽だ。
まんまといいように運ばれたのはくやしいが、ここは割り切ることにする。
嶋本が眺めるうち、やがて作業を一段落させたらしい真田がベッド脇に戻って来た。
枕元に腰を下ろして、開口一番。
「付き合って欲しいんだが」
「どこへ?」
「いや、そうではなく」
嶋本の眉間に皺がよる。
「…まさか真田隊長は、プロポーズしたその場で押し倒してセックスした相手に、後から承諾を求めてはるんですか」
「まだはっきりした返事はもらっていない」
真田の声音は予想外に暗かった。
「既成事実を急いだのは悪かったが、不安なんだ」
手順が性急だった自覚はあるらしい。嶋本の返答をはっきりと確かめないまま事に及び、それで落ち込んでいるのは自業自得というものだが、そんな真田を放っておけないのが嶋本だ。
己がすねている場合ではないと思い直し、少々気恥ずかしいが、はっきりと告げる。
「オレも真田隊長が…真田さんが好きですよ」
真田は黙って嶋本を見下ろしている。
好き、と返すだけではまだ安心出来ないらしい。
「オレと付き合って下さい、一生」
真田が安堵のため息と共にようやく、満面の笑みで破顔する。
「―――ああ、一生」
答えて上半身をかがめて来る真田を、案外かわいらしい人だと思いながら、嶋本は目を閉じた。

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

10月3日からずいぶん日が過ぎてしまった(汗)けど、これにてお月見話はおしまいです。
入りきらなかった設定をおまけ会話風で、後ほどつけたす予定です。
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました(礼)
2009年のお月見話の4回目です。
今更ですが、これまでのどの話とも関係ありません。

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

「今日の日付ならオレも知っている。嶋本は何を嘘だと思うんだ」
「結婚したら影が出来るて言うてはったでしょう。やのにオレと結婚したいくらい好きて何事ですか。奥さん紹介される前に、不倫に誘われとるんですか、オレは」
自分で言いながら情けなくなってくる。真田を帰したら一人で飲み明かしたいくらいには。
(明日が非番でよかったで)
冷えた脳裏の一点でそう思う。
真田は心底驚いたようだった。
「それは誤解だ。オレは結婚していない」
「婚約とか内縁とか…まさかもう離婚?」
「どれも違う」
嶋本の声にかぶせるように言い切られる。
「イン/ドネ/シアで影があるのに気付いて、理由を考えた」
背筋がぞくりとする。真田から視線を外せない。
「『結婚すれば』というのは、『人生を共にしたいほど好きな人が出来たら』という意味ではないかと。そんな相手はお前以外、思い当たらなかった」
ひたり、と真田が接近してくる。それが見えていて、嶋本は身体を動かせなかった。
「イン/ドネ/シアへの派遣は総合すればいい経験だったが、うまくいかないことや悩んだ時もある。そんな時お前がいたら、とても心強いだろうと思った」
「それはオレが隊長の部下で同僚やから…」
「一緒に過ごせば、元気が出るだろうとも」
「仲のええ友達どうしやったら、あり得ん話やないでしょう」
「それだけじゃない。言っただろう」
最後の抵抗とばかりに懸命に口を動かした嶋本は、頬に押し当てられた手に反論の言葉を失った。
真田の背と同じくらい見つめ続け、訓練や救助を通して幾度も握りしめた固い手のひらの感触を、1年以上の時間を経て今は頬で確かめる。
「嶋本に触りたかった」
長い指が、嶋本の頬骨の形をゆっくりとたどる。
「…満足ですか」
「いや」
真田の目が細められる。
「…もっと触りたい」
「―――ほな、どうぞ」
嶋本は目を閉じた。
手のひらの感触が唇にかわり、真田が触れる範囲が拡大するにつれて、嶋本も真田に手を延ばした。
会いたかったのも触りたかったのも自分だけじゃないと、言葉の足りない男が思い知ればいい。
>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡
 

続きは次回…
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