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…ちょっと説明くさい回になってしまいました(苦笑)
見切り発車の義兄弟第3話、7回目です。

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

甚の誕生日は10月で、進次の誕生日は5月だ。
4人家族になって最初に誕生日を迎えたのは甚で、その時熱を出した進次はさんざん泣いた。
出会って数ヶ月、普段は負けず嫌いで、意地でも泣いたりしないのに、プレゼントをなくしてしまったと、甚にしがみついて泣く進次は本当に一生懸命で、かわいくて頼りなげで…だから甚はこの小さな弟をずっと守っていこうと思ったのだ。
進次が埋めた「どんぐりの王様」は、次の春には芽を出したかどうかわからなかった。
また来年見ようと約束して、5月の誕生日、進次は甚と同じ年になった。
「おにいちゃんと同い年」と大喜びした分、10月の甚の誕生日は「おにいちゃんにおいていかれた」とまた大泣きだったのだけど。
来年の5月に進次の誕生日がくれば、また同い年だと繰り返して、何とかなだめ。
訪れた春にどんぐりの芽を探し、迎えた進次の誕生日に5ヶ月は同い年だと笑った。
甚に置いて行かれるのを嫌がった進次は、甚が小学生になる時も泣いた。
根負けして小学校に連れて行ったらさすがに大人から叱られたので、来年進次が小学校にあがるまでの辛抱だと言い聞かせた。
進次には、甚が自分以上に叱られていたのが、こたえたらしい。おとなしく聞いていた。
だから指切りをして約束したのだ。
来年になったら、一緒に小学校に通う…たった1年先の約束は結局、果たされることはなかったのだが。

母には母の、義父には義父の、理由と考えがあったのだと思う。
嫌いあって離婚したわけではないようだから、進次が甚を忘れても、一旦はもう会わないと決めても、甚がやっぱりまた会いたいと言えば、二人とも快く協力してくれるだろう。
でも、そうやって手に入るのは弟ではない。今の進次にとって甚はせいぜい、たまに会う一つ年上の知り合い、にしかなれない。
あの、意地っ張りでがんばり屋で、まっすぐでやさしい、甚の為にはよく泣いた小さな弟は、甚の記憶の中以外にはもういないのだ。

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

続きは次回…
子ども隊長が「ぼく」って言うたび、くすぐったい…(苦笑)
見切り発車の義兄弟第3話、6回目です。

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

「進がこんなにいっしょうけんめい、たんじょうびをいわってくれて、とてもうれしいよ」
「なんで? プレゼント、なくした…あげられない…」
「ほんとにいいんだ。たんじょうびをすぎてもずっと進は、プレゼントのことをなによりもかんがえてくれてたんだろう? それってすごいことだよ」
「…おにいちゃん、進のこと、きらいにならないの?」
「まさか! 」
思いもつかなかったことを尋ねられた甚はびっくりしながらも、何と言えば進次に自分の気持ちを正しく伝えられるか懸命に考えて。
―――じっと進次の目を見つめて告げた。
「おにいちゃんのことをいっぱいおもってくれてありがとう。だいすきだよ、進」
…甚の言葉が、とりあえずの嘘や慰めではないと、進次にもやっとわかったけれど。
それでも進次はくやしくて悲しくて情けなくて、とうとう我慢できずに甚にしがみついて泣いてしまった。
そんな進次を甚はしっかり抱えてずっと頭を撫でてくれたから。
それでようやく進次は、少し安心できたのだ。

***                     ***                     ***

その晩、進次のプレゼントが『今まで見つけた中で一番きれいでおおきい、きっとどんぐりの王様』だったと聞き出した甚は、寝付く前に隣の布団の進次に言った。
「進がどんぐりのおうさまをじめんにうめたのなら、はるにはきっとめをだすよ。ぼくたちがおとなになるころにはおおきな木になる。
すごいプレゼントだ。ありがとう、進」
公園で泣き止んでから、ずっと沈んだ顔をしていた進次が、やっといつもに近い表情を見せる。
「…じゃあ、やくそくしていい? どんぐりのおうさまの木を、おにいちゃんといっしょにみにいきたい」
「ぼくも進といっしょにみたいよ。じゃあ、やくそくしよう」
そうして指切りを済ませた手が離れるより早く、あっという間に二人とも眠りに落ちたのだった。

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

もうちょっと続きます。。。
一日って何時間だっけ…(おいおい)
見切り発車の義兄弟第3話、5回目です。

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

願いが届いたのか、翌日進次の熱は引いたが、添い寝をした甚が入れ替わりに熱を出し。
「うつしちゃってごめんなさい…おにいちゃん、しんどい?」
と半泣きで何回も顔を覗きこんで来る弟に、甚はもう絶対に風邪はひかないと内心誓った。
そうして、甚の誕生日からちょうど一週間。
やっと二人で来られた公園で、進次は立ちすくんでいた。
(どうしよう…)
進次が目印にしたお日様も、木の根っこも、立てた木の枝も、頼りにならなかった。それらしい箇所をいくつか探ってみたけど、見つからない。
秘密の場所は進次にまで秘密になってしまったのだ。
進次は並んで待ってくれている兄に、向き直った。
「…さい」
「進?」
「ごめんなさい…おにいちゃんにあげるプレゼント、どこにうめたか、わからなくなっちゃった…」
うなだれた進次は、それでも懸命に涙をこらえる。
熱なんか出さなかったら、甚にうつさなかったら、もっと早く公園に来れば…見つけられたかもしれない。
これまでただ一人の家族だった父親より、保育園のみつこ先生より、仲良しのれいこちゃんより、もっとずっと『おにいちゃん』にプレゼントをあげたかったのに。
こんなことなら、プレゼントがあるなんて言わなければよかった。期待させて裏切る方が、最初からないよりずっとひどい。
―――なのに。
「進」
ふわりと頭を撫でられて。
「ありがとう」
びっくりして顔をあげると、甚が本当にやさしい顔で笑っていた。

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

先生の名前はみ/つ/ろ/ー先生から拝借。れいこちゃんは…思いつき(すみません)
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見切り発車の義兄弟第3話、4回目です。

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

「進、ぼくは進のびょうきがなおるほうがずっとうれしいし、だいじだよ」
「でも、プレ、ゼント…こうえんに」
「こうえんにプレゼントをおいてきたの?」
進次が頷く。
外へ出たがる理由がようやくわかった。
「おにいちゃんがとりにいくよ。ばしょをおしえてくれないか」
それで進次が安心するなら、と思っての提案だったが。
「ひみつのばしょ…進にしかわかんない」
「じゃあ、ねつがさがったら、いっしょに行こう。ひみつのばしょにあるなら、プレゼントはなくなったりしないだろう?」
「うん…」
ようやく安心したらしい進次が、ほっと身体の力を抜く。
急に重くなった弟を見下ろすと、涙と鼻水で顔を濡らしたまま、眠っていた。
新しい母に気を使い、公園に行きたい気持ちを我慢して、じっと昨日今日寝ていた弟が。
甚を思って、甚の為に、わがままを言い、涙をこぼす。
…そんな風にまっすぐ甚に向かって来る相手は初めてだ。
小さい身体を布団に寝かせて布団をかけると、枕元にあったおしぼりでべとべとの顔を拭いてやる。
懸命に袖を掴む手をほどきたくなかったから、そのまま横に寝転んだ。
早く治って、元気になれば、公園でもどこにでも一緒に行けるから。
そんな願いをこめて、空いている方の手で、弟の頭を繰り返し撫でた。

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

続きは次回…
トッキュー時代と同じ話し方をさせたくなります。一人称とか関西弁とか…罠が多い(苦笑)
では見切り発車の義兄弟第3話、3回目です。


>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

「進、だめだよ。ねないとなおらない」
「いや、や」
「進」
「や、やぁ…」
何度目か、布団に連れ戻すと、珍しいことに進次が泣き出した。
「どうした? どこかいたいのか?」
だったら救急車を呼ぶか、近所の大人に助けを求めなければならない。
返事をしない進次に、甚は大人の力を借りる決意をする。
「少しだけまって」
そう言い置いて、進次に布団を羽織るように被せ(どうあっても横になろうとしないから)、立とうとして甚は袖を引き戻された。
子どもの甚の手よりなお小さい進次の手が、しっかりと甚の袖を掴んでいる。
「すぐにもどるから、しんぱいいらないよ」
弟の行為を残される不安からだと思って、甚がそう言った時。
「…、ーちゃんの、たんじょ、び」
かすかな声が聞こえた。
「進?」
「きょう、おにーちゃんの、たんじょうび」
確かに今日は、4人家族になって初めて迎える誕生日だった。
だから家族全員がそろってお祝いをするはずだったのだが、進次が前日から熱を出した為に予定は延期になっていた。
甚は誕生日を祝われることにあまり関心がなかったけれど、進次はとても楽しみにして、何回も甚の誕生日を確かめては指折り数えて喜んでいた。自分の熱が原因で予定が流れるのは、ショックだろう。

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

義兄弟話に限っての設定ですが、真田の誕生日は10月、嶋本は5月です。
だから嶋本父と真田母の再婚時期は、6月…でいいか(今決めた)
続きは次回…
見切り発車の義兄弟第3話、第2回です。
子どもだし、と思って台詞にひらがなを多用しているのですが…正直、携帯だと打ちにくいなぁ(ふう)

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

ゴツン、と音がした分、今度の方がきっと痛い。
「進?!」
慌てて地面との間に差し入れた手のひらに血の感触はなく、甚はほっとした。
「……にーちゃ…」
最近はおにいちゃんと言えるようになった進次が、起き上がって目を見開く。
「だいじょうぶ、そんなにいたく、ないよ?」
小さな手に頭を撫でられて、当の弟に心配されるほど自分は慌てて見えるのかと気がついた。
「…うん、よかった」
甚も手をのばして、進次の服を払ってやる。
「ありがとう、おにいちゃん」
「ほんとにいたくないか?」
「うん、へいき。おにいちゃんがさすってくれたもん」
にぱっ、と笑う弟に、やっと安心した。

***                     ***                     ***

その数日後。
熱を出しているにもかかわらず、進次は公園に行くと言って聞かない。
母といる間はおとなしく寝ていたらしい。だからこそ、甚が保育園から帰ると、買い物に行く母に一時の留守を任されたのだけど。
一人での留守番は、母の再婚前にはしばしばあったことで一向に構わないが、今は熱を出した弟がいる。さすがに不安げな甚に母は、早く戻ると言い置いて行ったが。
ふうふうと熱い息を吐きながら、進次は何度も布団から出ようとする。

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

続きは次回…
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