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どこまで行くんだ…と思いつつ義兄弟第4話、4回目です。
1~3回のちょっと後の話です。

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

首席入学だ、とっつきにくいだ、と遠巻きにされていた同期の真田/甚という男は、付き合ってみれば誠実で何事にも真摯に向き合う、いい男だった(オレには負けるけど!)
完璧そうで、案外あちこち抜けている甚は、付き合えば付き合うほどおもしろくて、3回生の夏期休暇には学生ならではの低運賃・長時間の鉄道旅行のついでに、甚の実家にもよられてもらった。
…それからだ。オレの誰にも言えない悩みの日々が始まったのは。

「有」
(来たよ…来ちゃったよ…!)
さっきプールで嶋と勝負してたし。
無表情と評される顔には、うっすらと笑みがうかんでいる。甚にしては破格の、満面の笑みというやつだ。
「有?」
「あ、ああ、どうだったんだ、勝負」
「勝った」
「…あ、そう。相変わらず容赦ないのな、お前」
「するわけがない」
「…だよなぁ」
嶋の…弟の興味を一身にひきつけるには、彼との勝負に勝ち続けることだと甚は知っているから。
それでも最初の頃を思うと、差はかなり縮まっている。
けれど、それを言うと惚気られるのはわかってるから、言ってやらない。

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

先日いただいたメルフォに刺激されて増殖した、伊藤君の苦悩の日々(苦笑)の様です。
続きは次回…

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どこまで行くんだ…と思いつつ義兄弟第4話、3回目です。

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

その後結局一晩かけて、オレはアルバムを参照しながら、いかに幼少のみぎりの進次君がかわいかったかを聞かされた。
途中、幾度心の中の女神に助けを求めたことか…でも、甚が真顔で、イガさんにも誰にも秘密だと言うし。何より、シマ本人が覚えていないことを、よりによってイガさんに教えるのは酷だよな。
どうせならオレにも秘密のままにしておいて欲しかったけど。
嬉しそうに話す甚を見ると、そんなことも言えない。
更に親切なオレは、念のために。
「6歳で離れてシマに会うのは15年振りだろ?5歳のシマはかわいかったろうけど――」
「進の誕生日の後だからお互い6歳だ」
「ああ、6歳な…だからその頃のシマを、今のシマに直接投影するなよ」
そう言ってはみたものの。
「もちろん。今のシマにオレの勝手なイメージを押しつけるつもりはない。というより、今のシマもかわいい」
以下、現在のシマの、表面突っ張って見せても内側は繊細だとか、潜水同好会でのがんばり振りとかを滔々と語られた。
…まあ、一人くらい、甚の兄バカを聞いてやる奴がいてもいいか、という気持ちが、弟マニアに付き合わされている気分に変わって来ても、オレの被害妄想じゃないと思う…
まさかの寝落ちで迎えた翌朝。甚は二人で飲んだ後片付けを済ませ、ごろ寝なのにきっちり仰臥位で眠っていた。
秘密を分けあう相手に認定されたオレは、これからもディープな話に時々付き合わされるんだろう。
さわやかな朝日に似つかわしくないため息をつきながら、オレは泣く泣く覚悟を固めた。

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

続きは次回…
どこまで行くんだ…と思いつつ義兄弟第4話、2回目です。

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通された甚の部屋は、予想に違わず整理整頓の行き届いたもので。
実家の自分の部屋を思い出して、ちょっとげんなりする。
夏休みに甚と学生ならではの貧乏旅行中、甚の実家で一泊させてもらうことにしたんだけど。
…なんて言うか、しっくりしない。
この春入学してきた嶋本/進次という後輩を、当初はろくに名前も覚えようとしなかったくせに、夏期休暇前に潜水/同好会に引き込み、確かに今回の旅行前にも声をかけていたが…親の口からシマの名前を聞くなんて、あの誘いは本気だったのか?
麦茶を持って来た甚を早速問いただすと。
「来てくれたら幸運だとは思ったが、まだ無理だろう」
「まだってことは、その気はまだあるんだな」
「ああ」
「随分積極的だなぁ。普段はシマが甚を追っかけてるのに」
「そうでなければ困る」
「おいおい…」
この家に来てから、予想外の言葉ばかり飛び交っているが。
次のはとどめだった。
「薄情な弟に少しくらい意趣返ししても許されると思わないか?」
「は…?」
そこで小首を傾げられても困る。
首をひねりたいのはオレの方だ。助けて、イガさ~ん…

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

続きは次回…
メルフォお返事です。
一手間おかけしてすみませんが、下のリンクからお願いします。
…止まらない、脳内妄想(苦笑) 取り急ぎ、出力してしまいます!
義兄弟第4話、1回目です。
今回は真田の母が登場します。オリキャラの苦手な方はすみません(汗)

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

お邪魔します、と言った玄関先でかけられた声に、足が前へ進むのをためらった。
「あら、進次君じゃないのね」
「声はかけたが、断られた」
「残念」
「また機会はある」
「あなたがうまく誘えればね」
あの~、オレはどうしたら、と内心で呟いたら。
ようやく振り返った親友が。
「母さん、有だ」
「伊藤有です。はじめまして」
何とか自己紹介にたどり着けた。
「甚の母です。いつも息子がお世話をかけています」
「お世話になっています、じゃないのか」
「そんな言い方じゃ足りないわ」
にっこり微笑んだ顔は甚に似てる…ってことは五十嵐さんに似てるわけで。
…ホントに親戚とかじゃないのか?

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

サブタイトルは、伊藤君の 異次元体験記 ひと夏の思い出(そんなわけはない)
見切り発車の義兄弟第3話、9回目です。
前回に引き続き、嶋本の父が登場します。オリキャラの苦手な方はすみません(汗)

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

「本当に礼儀正しいな、甚君は。正直、今の進次は荒れていてね、僕に当たることはないんだが…まあ、殴りあいならきっと僕が負けるからなあ。自分より弱い相手にはケンカは売らないんだけど」
「少し母から聞いています」
「ああ、だから昔のあの子からすると、随分暴れ馬になっちゃったんだ。根は素直なんだけどね。親ばかですまないが」
「本質というものは、たやすくは変わらないでしょう。入学式が楽しみです。2学年も違うと、オレは相手にされないかもしれませんが」
「それはどうかな…君は目立つそうだし。まあ、そういうわけだから、進次が何か迷惑をかけたらすまない」
「わざわざありがとうございました」
電話を切ってすぐ、帰省中も日課にしている走り込みに出る。
自然に口元が綻ぶのが自分でもわかった。
進次が保/大に来る。
進次に会える。
どんな風に話しかけようか。
万が一、思い出したらどうしよう。
思い出さなかったら、どんな風に近づこうか。
そんなことを考えるだけで楽しい。
迷惑なんか―――かけてくれた方が嬉しい。彼との間に途切れないつながりが出来るということだ。
もう二度と会えないと思っていた相手と、10年以上を経て再会出来る。
綺麗事にかこつけて、彼を諦めないでいい。
どうやって、進次に自分を印象づけるか。
とめどなく考えながら、走った。
春休みが終わるのがこんなに楽しみと思ったのは初めてだ。
いろんな初めてを運んでくれた進次にふさわしいと思った。

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡

…というわけで一応、3話は終了です!
サイトの小話一覧を手入れしながら考えてたら、話によって長短あるものの、たぶんステップアップを重ねていくと8話くらいまで行きそうな気が(苦笑)
…よろしければ、気長にお付き合いください(ばったり)
ないものはいろいろあるんですけどね…小話にタイトルを付けるセンスってのもその一つで。。。
サイトの小話一覧にちょっと手を入れました。
ブログに置きっぱなしの物ばかりですみませんが、思い立ったネタは早々に出力しないと忘れちゃうので、ついブログ更新ばかりになってしまうんですな…早めにサルベージしないと、後から読み直すと恥ずかしくて耐え難い…(身悶え)
そんなわけで、兄弟話の仮タイトルは『ど/ん/ぐ/り/こ/ろ/こ/ろ』……
……いろいろすみません(脱兎)


あ、小話の続きは後ほど!
見切り発車の義兄弟第3話、8回目です。
今回・次回と、嶋本の父が登場します。オリキャラの苦手な方はすみません(汗)

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡
 
弟以来、初めて身近になった他人を、伊藤/有という。
進次に「だれ?」と不審げに見上げられてから、ずっと狭められたままだった視界が、伊藤によって大きく広げられた。
5月には千葉の方角を向いておめでとうの言葉を送ったし、10月には近辺で一番大きいどんぐりの木を見上げてありがとうと言っていた。進次の祝ってくれた最初の誕生日以来、どんぐりは一つの象徴になっていたから。
…自分は決して忘れはしないけど、弟のことは懐かしい思い出としてそろそろ胸の奥底に眠らせた方がいいのかもしれない。
そんな分別めいたことを考え始めた頃、母から連絡があった。
進次が保/大に入学するという。
彼の身に起きた事件も、高卒後浪人したことも、離婚後も義父(正確には元義父だが)と連絡をとりあっているらしい母から伝え聞いて、知っていた。
突然目標を失って、漫然と予備校に通っていた進次に、義父が保/大の入学案内を渡したらしい。

「これも縁かな、と思うよ」
3回生になる前の春休み、帰省した実家で電話越しに義父と話した。
久しぶりに聞いた義父の声は、覚えていたものより年をとっている。当たり前のことに少しうろたえた。
「君のことも聞いていたから、進次に渡す入学案内に海/保/大の分も混ぜてみたんだが」
「そうですか」
「君には随分心配もかけたし、寂しい思いもさせてしまった」
「お気遣いありがとうございます」

>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡>゜)))彡
 
兄弟再会のきっかけを作ったのは嶋本父でした…(苦笑)
 
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